リスナーのみなさん、こんにちは。
グローバルヘルス・カフェのマスター、明石です。
『Master's Memory』では、
国際協力の活動で訪れた開発途上国でのワンシーンから
私が見て感じたことをつぶやいています。
今回はベトナムから。
「ローマの休日」その後
ベトナムと言えば、そのオートバイの多さだ。
最近は車が増えたとはいえ、オートバイは庶民にとって欠かせない移動手段だ。
だからだろう、当たり前のことだが、オートバイには色々な人たちが乗っている。
妊婦さん。
恋人たちであろうか、前で運転する男性に後ろからぴたりと寄り添う女性。
家族が3人だと、前にお父さん、後ろにお母さん、そして真ん中は子ども。
真ん中の子どもが小さければお母さんに抱かれ、
少し大きくなると座席に立って、気持ち良さそうに風に吹かれている。
4人なら、ハンドルの前に一番小さな子ども、
お父さん、上の子ども、そしてお母さんの順だ。
一家に一台。
こりゃあ、家族の絆も深まろう、というものだ。
「ローマの休日」の王女(オードリー・ヘップバーン)と
記者(グレゴリー・ペック)が、もし結婚してベトナムを訪れていたら、
きっと、家族でこんなオートバイの乗り方を楽しんでいたのかもしれない。
もっとも、ここで運転するには、
ごちょごちょと動き回る多数の車両の間をすり抜けるかなりの技量と、
車などが接近してきても動じない強い神経が必要そうだが。