「ウォルマートが業績見通し上方修正、しかし、株価は約8%下落」
「年末商戦警戒論高まるか?」
「原油価格下落、72ドル台に」
11月16日の米国株式市場では、売り買いが交錯しています。日本時間午前5時30分現在、NYダウ、ナスダック指数とも小幅安です。原油価格は約5%下落し、72ドル台です。
小売大手のウォルマートは16日、8-10月期決算を発表しました。
ウォルマートの8-10月期
売上高 1608億ドル(+5.2%)
実質営業利益 62億ドル(+3%)
24年1月期見通し
売上高+5.0~5.5%
1株利益6.40~6.48ドル
8-10月期の売上高実績1608億ドルは、アナリスト予想の中心値である1591億ドルを上回ったそうです。
24年1月期の通期見通しについて、従来見通しは、売上高が+4.0%~+4.5%、1株利益は6.36~6.46ドルでした。上記のように、今回の予想値は従来予想から上方修正されました。
しかし、ウォルマートの株価は、日本時間17日午前5時30分段階で約8%下落しています。下落の理由について「アナリスト予想の平均値にわずかに届かなかった」との報道もありますが、要は、ウォルマートの株価は前日15日に52週高値を付けていて、上方修正の株価への織り込みが進んでいたのでしょう。
一部報道によると、決算説明の席上、ウォルマートCFOからは「8-10月期における最後の2週間は、その四半期の前半とは異なる傾向が見られた」との発言があったとのことです。年末商戦の不確実性を示す発言として報道されています。しかし、同時に「11月の商戦は好調だ」との発言もあったとのことです。
ウォルマートの株価が急反落したことで、株式市場では年末商戦への警戒感が高まっているとの見方が出てくるかもしれません。10月の小売売上高も前月比0.1%減少しました。
百貨店経営のメイシーズ(M)も16日、8-10月期決算を発表しました。
メイシーズの8-10月期
売上高 48億ドル(-7%)
1株利益0.15ドル(-61%)
24年1月期見通し
売上高 229~232億ドル
1株利益 2.88~3.13ドル
24年1月期の見通しについて、従来計画の売上高は228~232億ドル、1株利益は2.70~3.20ドルでした。今回の予想1株利益の中心値は約3ドルと、前回予想から5セントほど上方修正されました。
メイシーズの株価は日本時間午前5時30分現在、4.7%ほど上昇しています。
11月17日午前5時40分記