「トヨタ、連日の新高値」
「ドル高、米国自動車販売増加・米国自動車生産増加」
「航空機、繊維機械、船舶受注が増加」
1月18日の東京株式市場では、トヨタが連日の昨年来高値更新となるなど、自動車株が買われました。ドル高円安による収益向上が意識されています。
また、自動車需要好調を示す重要データも自動車株買いにつながりました。米国時間17日に発表された12月小売売上高において、「自動車・自動車部品」は前月比+1.1%、前年同月比+10.3%の高い伸びとなりました。同日発表の12月鉱工業生産指数では、自動車業界の生産指数は前月比+1.6%(11月は+7.4%)になりました。
米国で自動車販売・自動車生産の好調な状態が明らかになりました。こちらも自動車株上昇要因です。
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内閣府は18日、11月の機械受注を発表しました。受注が増加した企業は、将来の売上高が増加します。先行きの売上高増加期待のある企業・業種を探すうえで重要なデータです。
機種別では「航空機受注」が大きく伸びています。時系列で以下に示します。
航空機受注の推移(前年同月比)
9月2653億円(+98%)
10月1258億円(+38%)
11月968億円(+43%)
航空機受注は、今年5月から11月まで、7か月に渡って2ケタの増加率を続けています。足元では、米国市場で機種安全問題が警戒されるボーイングが売られる場面を見せました。しかし、航空機関連ビジネスに展開する企業の2024年業績は伸びる可能性が高くなっています。
繊維機械の受注も伸びています。
繊維機械受注の推移
9月199億円(+23%)
10月173億円(+25%)
11月169億円(+35%)
そして船舶受注も好調です。
船舶の受注(機械受注、前年同月比)
7月 928億円(-18%)
8月 709億円(+9%)
9月 1816億円(2.3倍増)
10月1188億円(2.2倍増)
11月1839億円(2.3倍増)
航空機、繊維機械、船舶に関連する企業は要注目でしょう。
以下に原動機の受注、電力業界向け受注も記載しておきます。電力館連受注の増勢は11月に一服しました。
原動機の受注
7月4350億円(2.9倍増)
8月1503億円(-40%)
9月3004億円(+30%)
10月1895億円(+46%)
11月1521億円(-20%)
電力業界か向け機械受注
7月 3.3倍
8月 -79%
9月 +24%
10月+25%
11月−47%
1月18日午後3時10分記