「NYダウ下落・ナスダック小幅高」
「ナイキ6.9%下落・ルルレモン15.8%下落・フェデックス7.3%上昇」
3月22日の米国市場では、NYダウが下げる一方で、ナスダック指数は小幅高でした。NYダウの下落率は0.7%、ナスダック指数は上昇率0.1%でした。
NYダウ採用銘柄で下落率がトップとなったのは、スポーツ用品メーカーのナイキです。株価は6.9%下落しました。前日21日に2月末締めの第3四半期決算を発表しました。
ナイキの12-2月期
売上高 124億ドル(強含み横ばい)
粗利益 55億ドル(+4%)
純利益 11億ドル(-5%)
1株利益 0.77ドル(-3%)
ナイキの地域別売上高(12-2月期)
北米 50億ドル(+3%)
欧州・中東・アフリカ 31億ドル(-3%)
中国 20億ドル(+5%)
アジア・南米 16億ドル(+3%)
決算資料から会社側の解説を抜粋して引用します。
「通期の売上高は引き続き約1%の増収を見込む。3-5月期の収益は、微増となる見込み。3-5月期は、米ドル高によるマイナス影響が1ポイントある」
「我々の計画には、下半期に約4億5000万ドルのリストラ費用が含まれている。計画には、戦略的値上げ、海上運賃引き下げ、製品投入コスト引き下げ、および利益率の改善を反映している」
実績や見通しが物足りないとの観点から、ナイキの株価は大幅下落しました。
トレーニングウエアを主力とするルルレモン(LULU)の株価も、21日に発表した決算内容を嫌気して大幅下落しました。ナイキとルルレモンの株価動向を合わせて解説する報道が多いようです。ルルレモンの株価は22日、15.8%も下げました。
ルルレモンの11-1月期
売上高32億ドル(+15.6%)
1株利益5.29ドル(5.6倍増)
2-4月期計画
売上高21.75~22億ドル
1株利益2.35~2.45ドル
25年1月期年間計画
売上高+11~12%
1株利益14~14.2ドル
前1月期の年間1株利益の実績は12.2ドルでした。今年度は15%ほどの増益見通しです。株価は大幅下落。投資家にはネガティブな見通しと映ったようです。
決算を好感して上昇したのは、物流大手のフェデックス(FDX)です。21日に決算を発表しました。24年5月期通期の1株利益予想値を15.65~16.65ドル(従前予想15.35~16.85ドル)に修正しました。株価は7.3%上昇しました。
直近3カ月決算におけるフェデックスの「燃料コスト」は11億ドル(前年同期比-16%)、9カ月累計決算では35億ドル(同-25%)となりました。燃料コストの低下による利益改善が確認されました。
3月23日午前6時40分記