「TSMC4.8%下落、ナスダック指数0.5%安」
「TSMCの4-6月期売上高、前年同期比+28%」
4月18日の米国市場では、NYダウが0.06%上昇する一方で、ナスダック指数は0.5%下げました。10年債利回りは、0.06%P上昇して4.64%台です。
18日に決算を発表したTSMCが下落しました。
TSMC(18日)
132.27ドル(-6.76ドル、-4.86%)
TSMCの24年1-3月期売上高は188億7000万ドルとなり、前年同期比で12.9%増加しました。
4-6月期の売上高は196億~204億ドルを計画しています。中心値の200億ドルは、1-3月期との比較で約6%の増加です。23年4-6月期の156億ドルとの比較では約28%の増収となります。
TSMCの1-3月期における用途向け売上高比率を以下に掲載します。(カッコ内は前年1-3月期)
High Performance Computing44%(46%)
Smartphone 34%(38%)
Internet of Things 9%(6%)
Automotive 7%(6%)
生成AI育成等に関する半導体はHPCに含まれます。直前の10-12月期と比較した売上高の変化率は、HPCが+3%、スマホが-16%、IOTが+5%、自動車は横ばいでした。
報道によると、TSMCは、2024年の半導体市場成長率(メモリーチップを除く)の見通しを、従来の「10%以上」に対して「約10%」に引き下げたとのことです。設備投資については、280億ドルから320億ドルとの予測を維持しました。
TSMCについては、AI処理用の最先端半導体の伸びによって予想売上高が上方修正されるとの期待がありました。しかし、足元の業容は市場の期待ほどではないと受け止められたようです。
4月19日午前5時30分記