原山実子ブログその12「山中寛アナウンサー」後編 [修了生ブログ]
2018/03/31(土) 00:41 ディレクター

前回に続いてお話を伺ったのは、レースアナウンサー養成講座10期生、山中寛(やまなかゆたか)さんです。
※初めて読まれる方は「その11」からご覧ください。


山中 レース講座の最後に「成果発表会」があり、そのあと耳目社の方から「競馬場の実況席を見に来ませんか」とお声をかけていただいて、川崎競馬場に行きました。

山中 川崎競馬場に遊びに行ったことはありましたが、実況席を見るのはもちろん初めてでした。この日はなんだか地に足がつかないような感じで、何を喋ったかよく覚えていないです。その後「耳目社で働かないか」と連絡をいただいたのですが「ほんとかな、ほんとかな、あの耳目社から、信じられない」と、入社するまでずっとそんな気持ちでした。

―耳目社の方は、必ず成果発表会にお見えになりますよね。私の時もいらしていました。そんな中で、山中さんを採用しようと決めた理由は何だったのでしょう?

山中 何だったのですかね(笑)ベテランばかりだったので、新人を入れた方がと思ったのかもしれませんが。今度専務に聞いてみます。

―いよいよ、アナウンサーとしてのキャリアがスタートすることになりました。

山中 会社を辞めて、2000年11月に耳目社に入社、2001年7月、浦和の1レースで実況デビューしました。今でもビデオを持っていますが、ものすごく声が暗いかった。練習の時と比べて声が出ていないうえに、トーンが低い。800mのレースであっという間に終わってしまって。この日は3レース実況しましたが、レースの実況をするのにうきうきしていましたが、いざ喋るとなるとものすごく緊張したことを覚えています。 


―キャリアを積んで、重賞を喋ることになったのはいつですか。


山中
 初クラシックはメモリヒメが勝った2003年桜花賞だったと思います。その前に新潟で東北ダービーなどを実況はしているのですが、南関の初クラシック実況桜花賞。春の重賞ということもあり、浮かれていたんでしょうね(笑)当時耳目社にいた増田さんに「もうちょっと落ち着きなさい」と怒られました。その年のJBCではスプリントを実況させてもらいました。勝ったのはサウスヴィグラスです。忘れられないですね。



―今までの自分の実況で心に強く残っているものはありますか。


山中
 オウマタイムの時間だ、ですね(笑)あれは直線、オウマタイムが突き放したときに、ぱっと頭に浮かびました。


―こう言おう、と思って用意していたフレーズじゃなかったんですか


山中
 仕込んでないです。今までに、用意した言葉を喋ったこともあるのですが、なぜかあんまりハマらなかった。


―塗り絵に各馬が勝った時用のフレーズを書き込んでいるアナウンサーもいますね。 


山中 僕は、レースの実況では、瞬間的に浮かんだ言葉を喋ることにしています。用意しておいた言葉を言ったこともあったのですが、なんだかこう、はまらないという感じがして。やはりその場で頭に浮かんだ言葉を大切にしています。でも、2017年の東京大賞典は、あの形ならコパノリッキーが勝つな、と思って実況している部分がありました。しかも引退レースですから、勝ったら称えたいと思っていましたし、この馬に関しては、ある程度こういうことを言いたい、と考えていたことが言えたので、自分にとってもいいレースでした。

―実況をするうえで、自分なりの考えを聞かせていただけますか。

山中 あんまり派手に盛り上げようとは思っていないので。競馬ファンの方がレースを見るための「スパイス」になればいいなと思っています。邪魔にならないように。見る人が「ああ、そうなんだ」と思ったり、くすっと笑ったりできる、競馬を見るときの手助けになるような実況をしたいです。そのためには先ず間違えないということも勿論、馬のこともよく調べる、広い視野で競馬全体の流れを見てみるとか。レースだけ喋れればいいというものではないと思うんです。競馬だけではなく、

アナウンサーに限ったことだけでもないと思いますが、一つのことにこだわり過ぎず、いろんなことに興味を持って、自分の脚で出ていくのを惜しまない、興味を持った者に対しては、積極的に自らアクセスしていく姿勢を持ち続けていきたいと思いますし、講座の生徒さんにもそういう気持ちをもってもらいたいと思いますね。
技術的なことを言えば、あんまり人のこと言えないですが、アナウンサーは言葉のプロなので発音、活舌には気をつけたいですね。活舌に自信がなくても、プロならある程度の水準まで引き上げなくてはいけないです。カルビアブリカルビ、アンドロメダザダゾは何度も練習して、いつ出てきてもいいように練習しました。実況がうまくても、普段から話し方やアクセントなどを気をつけていないと、つい出てしまうと思うんですよ。アナウンサーを目指すからには、その志は高く持ってほしいなと思います。


―山中さん、ありがとうございました。


インタビューの最中、本当にさらりと難読馬名が出てきます。またこのお話を伺った時、ものすごく強風が吹き荒れるスタンドの実況席で、直前までお話を伺っても、直ぐに切り替えてレースを実況し、またすぐお話をしてくださるというタイミングでした。直ぐにモードの切り替えができる姿はさすがだと思いました。






原山実子
 レースアナウンサー養成講座第6期修了生

原山さん

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