世界景気の減速は循環的なものであり、4年~5年の周期性を考慮すると景気後退局面入りはこの四半期~来年の第一四半期と考えられると新村氏。仮に今年減速局面入りするなら、回復は恐らく来年の後半になるというのが大局のシナリオですが、世界のインフレはなかなか沈静化していません。コモディティ価格はこの先どう読めばよいでしょうか。
皆さんご機嫌いかがでしょうか、大橋ひろこです。
今日はマーケット・リスク・アドバイザリー共同代表 新村直弘氏に
商品市場の動向と今後の見通しをお伺いしました。
◆エネルギー市場
エネルギー価格は景気の循環に影響を受けやすく、
価格は恐らく来年に掛けて下落が続くと見られますが、
来年後半に景気が底入れするなら年後半から再び上昇に転じる見込み。
しかし、OPECプラスの日量200万バレルの減産合意が下値を支えるため
景気後退を織り込む原油下落も、下値は限定的となると考えられます。
欧州ガス価格は、LNGによる調達が進んだことや消費抑制策が奏功し、
例年よりもかなり高い水準の在庫を積み上げているため下落していますが、
今冬の気温次第では高騰のリスクも。先週末の予想外の寒波襲来で
米国のヘンリーハブ天然ガス価格は給湯しています。
◆工業金属
非鉄金属も景気循環に従って価格水準を切下げるも、
長期的には脱炭素や脱ロシア、インドのインフラ投資増加で上昇すると新村氏。
中国の成長失速による需要減退リスクとロシアからの供給リスク、
ゴールドや農産物市況などなど新村氏に解説いただいています。
詳しくはアーカイブ配信で新村さんの解説をお聞きくださいね。
https://www.radionikkei.jp/podcast/trendplus/plus202282.html