「中国の4月工業生産高、6.7%増加」
「自動車、EVの生産高水準」
「ロボット生産の回復が鮮明に――自動化投資関連企業の業績に関心」
5月17日の東京株式市場では、売り買い交錯の展開となりました。米国株式市場の通常取引終了後に半導体製造装置メーカーのアプライドマテリアルが2-4月期決算を発表しました。売上高が前年同期比横ばいの66億ドル、5-7月期の見通しも66億ドルとなりました。半導体関連株を新規に買う材料にはなりませんでした。
中国国家統計局が17日、4月の主要経済指標を発表しました。工業生産高が高い伸びを示しました。小売売上高は3月と比べて伸び率が鈍化しました。
中国
工業生産高
1月~2月+7.0%
3月 +4.5%
4月 +6.7%
小売売上高
1~2月 8兆1307億人民元(+5.5%)
3月 3兆9020億人民元(+3.1%)
4月 3兆5699億人民元(+2.3%)
自動車生産、新エネルギー車生産動向を以下に示します。堅実な内容です。
自動車生産
1~2月 383万5000台(+4.4%)
3月 279万4000台(+6.5%)
4月 234万6000台(+15.4%)
新エネルギー車生産
1~2月 118万9000台(+25.6%)
3月 88万4000台(+33.5%)
4月 83万1000台(+39.2%)
中国の工業生産高では、ロボットの生産回復が鮮明になってきたように見えます。工場の自動化投資が再び活発化しているようです。ロボットは中国語で工业机器人と書きます。月別推移を示します。
工业机器人(套)
1~2月 75992セット(-9.8%)
3月 50623セット(+6.6%)
4月 50380セット(+25.9%)
昨年1年間では429534セット(-2.2%)でした。3月、4月はともに5万セットを超えています。1カ月5万セットならば、1年間で60万セットのペースです。「中国の自動化投資活発化」は株式投資のテーマとして面白いと思います。
5月17日午後3時10分記